2000.12.4
長い間、休みを頂きました。

事務所も完成し来週にでもホームページを大幅変更します。

もう少しお待ちください。

2000.11.5
11月4日と5日の2日間、高山から白骨温泉に泊まり、長野の安曇野へと足を運んだ。

高山は何回も行ったことがあるのだが、今回は飛騨高山美術館を見た。
鹿島のデザインだが、あまり印象には残らなかった。
しかし美術品は美しいものがありふれていた。

白骨温泉はひなびた温泉町だが、建築の頭を休めるのには、ちょうどいい温泉である。

次に安曇野にある岩崎ちひろの美術館を見た。設計は内藤廣で僕の好きな建築家である。素材や空間が素晴らしく、それにちひろの絵が妙にマッチして、感動をした。

今回の旅は「素朴」を味わうことができた。
ちひろの絵、内藤廣の建築、温泉の湯、山、川、そば・・・・・

「素朴」な物は、継続して美しさや感動を与え続ける。

常に「自然」な心でありたいと思った。

2000.11.2
城東通りに建つ「岸邸」がいよいよ完成に近づきました。
来週の末に完成します。

美濃加茂の「北村邸」もそろそろ写真がで来てきます。

楽しみにしてください。

2000.10.25
10月21日から23日の3日間、九州へ建物見学に行った。
博多から入って、門司港・大宰府へ行き、ネクサスワールドを見た。
門司や中洲にあるアルドロッシの建築は、デザインは良いが、なにかありふれた感じがした。
そんな中、オランダの建築家であるクールハウスの建築は自分の概念を打ち破る斬新なもので、多くの建築家の中でも特別印象に残った。

次に湯布院に行き、亀の井別荘を見て、山荘無量塔へ向かった。
博多付近で見た建築とは違い、心休まる建築であった。

少し足を伸ばして、別府で温泉につかり、磯崎新のとても大きな建築を見ながら、しばしの「宴会」を楽しんだ。

自分の建築の方向性はある程度見えてるつもりだが、クールハウスを見るとなぜか、「建築の概念美学」みたいなものに、心がときめくことがある。

美しい建築は心を動かしてくれる。「宴会」もまた心を楽しませてくれる。

やはり「旅」は楽しい。

2000.10.18
「緑」

僕の作る建築はいつも、多い少ないにかかわらず「緑」を入れる。

前にも話したが、良い建築は自然のものを多く取り入れ、自然と共に生活し、美しく朽ちていく建築を作りたいといつも思っている。

「緑」はもっとも効果のある自然である。

しかし、時には隣人に枯葉を落とし「害」になる。
隣人の心を理解できない訳でもないが・・・・・・・

僕の住宅は秋になると、夏の間西日を遮ってくれたかしの木が、自分の身長ほどに積み上げられる「枯葉」が隣の敷地から落ちてくる。

「秋」の美しさはここにあるといつも思うのだが・・・・・
と思いつつ、今年の秋も落ち葉掃除に明け暮れる。

自然と向き合うのは、楽しく難しい。

2000.10.17
僕のお客さんからこんな言葉を頂いた。
音楽も心を癒すが、言葉もまた同様に心を癒してくれる。

ここまでたどり着いて、誰一人見えない。
うつむくな、僅か空に残る、あの青を信じるが良い。

                    安部宙之介

なぜか心に響く。

 2000.10.13
ハウスメーカー

少し前の僕は「ハウスメーカーでもお客さんが気に入ればそれでいい。」
と思っていた。

日本の営業マンは仕事を取ることに重点を置く。
建築の完成した姿は頭の中に無い。

どこの場所でもどこの土地でも、土地の持つ力は建築の形に大きく影響をする。
土地が違えば、建築も変わる。

お客さんが満足する生活ができるように、僕は毎日「建築」の勉強をする。
ハウスメーカーの営業マンも「建築」を知ってほしい。

あなた達の力は大きいのだから・・・・・・・・・・・・・・・

2000.10.8
美濃加茂の住宅が18日に完成をする。
先日の土曜日に施主の北村くんに会った。

玉木:「良い具合にできましたね。」
北村:「僕が想像してたとうりです。」
玉木:「ありがとうございます。」
北村:「いや想像してた以上かな。」

こころ温まる言葉をいただいた。
北村邸はローコストでありながらも、誰もが美しいと思う建築を作りたかった。

近所の人にも「きれいですねー」と言われたとき、美しい建物は美しい町へと変化をする。

小学校に近いこの住宅は子供達にどのような心を生むのか、楽しみである。
2000.10.3

大垣の店舗「グランスィエル」が完成した。

自分言うのもなんだが、とてもきれいにできた。
格子のピッチや色など、検討を重ねた結果だと思う。

場所は大垣市新町で大垣共立銀行本店の北の通りを東に50mぐらい行った北側にある。

とてもおいしいお菓子の材料や機器を販売するらしい。
10月8日(日)オープンである。

設計の喜びを感じる時である。

2000.9.28
9月中に完成の僕の事務所も、どうやら10月中になりそうな気配がしてきた。
施工は相宮工務店さんで大工さんは藤田さんである。

良い大工さんを指定したのが、工期の遅れにつながった?!

しかし、完成の良さは待つ苦労を吹き飛ばすに違いないと、ただひたすら大工さんの来るのを待つこのごろである。

それにしても、夜が早く来るようになってきたなー・・・・・・

2000.9.27
建築の仕上げは女の人の化粧とよく似ている。

化粧をすればするほど美しくなる人もいれば、少しの化粧で美しくなる人もいる。
化粧の良し悪しで出来具合は違ってくる。

コンクリート打放しのマンションは素肌が勝負である。
しかし、生まれながらの美しさを出すのは難しい。

設計者・施工者みんなで努力をしてきれいに生まれたコンクリート打放しは、内面からコンクリートの素材の良さが出る。

U・TOPIA40の1階のコンクリートが打ちあがった。
僕としては、苦労を重ねて設計図を書いただけに、思いは強い。

人も建築も同じなんだなと、最近思うようになった。
化粧のできない子だけに、とくに気になる・・・・・

2000.9.26
建築と音

音はすばらしいと思う。自然の音もそうだが、音楽もまた良い。
最近オリンピックでAM放送ばかり聞いてきて、それはそれで情報と興奮を楽しめた。

今日スタッフの大野くんが一枚のCDを持ってきた。
「ジェームズ・ホーナーのローズ」・・・タイタニックのテーマなどが入ったCDである。
仕事疲れの僕の頭を海の中に運んでくれるような音楽である。

頭の疲れが飛んで行った・・・・・音楽はすばらし!!!

2000.9.16
今日はスタッフの浦瀬くんが結婚式をあげた。
2~3週間のイタリア、ドイツの旅行にでる。

設計も施工もそうだが、やはり良い建築を多く見ることが良い建築を作る最大の勉強であると僕は思っている。
建築を好きにならなければ良い建築はできない。

イタリアを見に行くと、町並みの美しさに感動をする。

浦瀬くん「良い建築を見て、感動を憶えてきてよ!」
3週間後にバージョンアップした浦瀬くんに会えるのが、
楽しみである。

2000.9.15

今大垣で600万円代の店舗を工事中である。施主の種田さんはほんと良い人で、僕に全てえお任せてくれて、僕も「がんばろー」という気になる。

ここで登場するのが監督の川瀬さん(キョウワサクシード)。
見た目は口数も少なく、「だいじょうぶかなー」という印象があったが(ごめんなさい)、こと現場になると的確な判断で僕にアドバイスをくれる。

よい建物を作るために設計士は頭をひねりそれを図面にしていく。
監督さんのなかには「これじゃー出来ませんよ、先生!」と自分の殻を大きくできない監督さんもいる。そんな監督は「こうしたらいい・・」とかのアドバイスはなく自分の技術の向上さえも無い。
こうなると、建築は詳細な部分でダメになる。

少ない予算のなかで、良いものを作る作業はほんと難しいが、川瀬さんのように良い監督さんがいると、「また、一緒に仕事をしましょう」と言いたくなる。

2000.9.13

今週は現場、現場の毎日である。
独り言をつぶやく暇も無い・・・・・・・・ふー・・・・・
 
2000.9.9

僕は一級建築士という肩書きのほかに、もう一つ肩書きがある。
それは、「消防団員」である。

4、5月は週3回以上訓練をして黒野校区の防災に備えるため、規律正しく訓練に励んだ。最初は上下関係の厳しさ?や戸惑う部分もあったが、やり始めると結構集中できて、楽しいものである。同級生の船戸電気屋とも楽しくソウホウもできた。

少し前初めて火災現場に消防団員として、消火活動に参加した。
現場では想像以上に手早い消化活動(もちろん消防士さんや先輩団員のこと)で火は消された。

黒くなった建物を見て、「コンクリート住宅は意外と燃えないなー」と一人建築士の心で、消防士さんの出したホースをくるくるとかたずけをするのが、僕の仕事であった。

2000.9.8
今日も友達の営業マンが暑そうに僕の事務所にやってきた。

「まいど!」

一日パソコンに向かって図面を書いていると、時々いやになる時が来る。
小さな住宅でも色々含めて30枚程度、マンションともなると100以上もの図面を書くことになる。

営業マンの大塚くんは、息抜きにはもってこいの、おもしろい人物だ。
明日から大塚くんは韓国へ遊びに行く。今度くるのは火曜日か・・・・・・?

「遊びに来る時は3時頃にお願いしますよ!」

2000.9.7
建築と手相(その1)

僕の特技は手相が見れることである。大学のサークルで手相を学んで、18年間延べ500人以上の手相を見てきた。
当たる確率は8割程度?であると、自分は思っている。

手相は線(感情線、知能線、生命線、結婚線・・・・ets)と丘(太陽丘、月丘、第一火星丘・・・・ets)で未来と過去を判断する。もちろん右手と左手の意味もある。

僕の知能線(上から2番目の線)は水平に伸びている。これは現実主義者の現れでもある。
いっけん、デザイン志向と思われがちな僕の建築も、実は現実主義のかたまりである。

最近自分の手相を見ることが多くなった。
「やっぱり僕は芸術家にはなれないなー・・・・」と日々の建築に追われる毎日。

手相を見てほしい人は、掲示板かメールで書きこみをしてください。
無料で拝見します。
信じるものはすくわれる・・・・?

2000.9.6
良い家作りの方法は、動きのある物を多く取り入れることです。
例えば、植栽・暖炉(火)・水・光(太陽)・風・音・・・・。

敷地の条件やコストなどにより、全部を取り入れることはなかなかたいへんだが、多く取り入れた家はとても良い家になります。

今、神田町の住宅の計画をしていて、間口4.9mと狭くプランに苦しんでいます。

自宅の中庭のケヤキがそよそよと、秋の風を感じさせてくれます。
「中庭をとろうかなー、でもこの間口じゃ・・・」と今日も深夜までプラン作りは進みます。

2000.9.5
遠くに住む大学の友人からひさしぶりに電話が入った。

友人:「建売を買おうと思うけど、どうかなー。土地と建物で2,700万円と安いんだよ!」
玉木:「いいんじゃない。でもきっと後悔するよ」
友人:「いいんだよ、駅から近いし便利だよ」
玉木:「へーそう。でもきっと後悔すると思うよ」
友人:「そうかなー。でも買うと思うよ!」
玉木:「ふーん。絶対後悔するよ!」

この会話を繰り返して電話は終わった。

僕は建売住宅を批判はしない。そこに住む人が満足すればある意味で住宅は成功である。多くのお金をかけて日々の生活に苦しむより、余裕をもって日々を楽しんだほうが、だんぜん人生は楽しいと思う。

そう思いながらも「後悔するよ・・・・」と僕は本気で友人に言いたかった。

2000.9.4

見積もりを1社だけに出すのが、「とくめい」で数社に出すのが「みつもりあわせ」である。その都度、コストや現場の状況により決めることが多い。

コストのない建築ほど「とくめい」にして、「社長さんこれだけしかありません。よろしくお願いします。」
と頭を下げる。「うー」と社長の独り言。

建築はむずかしい・・・

2000.9.3

今自分の事務所を建築中である。500万と非常に安い金額である。(僕にとっては、大金だが・・・)建築屋さんは相宮工務店、監督は辻さんと僕の自宅を担当してくれた監督さんである。簡単な図面を僕が2枚程度書いて建築はスタートした。ここで、びっくりした。なんと辻さんは木造の平屋建の事務所なのに施工図を13枚以上書いてくれた。(本人は僕がうるさいから、と、言っていた)

建築は施工会社ではなく、監督さんによって良い悪いがはっきりと差がでる。

超ローコストな僕の事務所も9月中に完成する予定である。

2000.9.2

9月1日から下鵜飼の家の現場が始まった。設計中から予算のことが心配で、奥さんや裕次くんには「だめ、だめ」を連発してほんとに申しわけなかった。

ここで、建築のお金の話しを少ししたいと思う。
今回の予算は植栽、エアコンをふくんで坪46万円と非常に安い金額で、僕自身「よくまとまったなー」と関心をしている。もちろん外壁にはせっ器質のいいタイルを張って、前面は芝貼りと、完成すると自分で言うのもなんだが、ちょっとした高級住宅の完成である。

ここで最近よく思うことだが、僕たちの仕事はいいデザインをすることで、建築屋さんもやる気がでてきて、「よし、まー、やったろか!」と建築屋さんの社長さんの天の声がでてくるような気がする。
今回も見積もりは2社取ったが(2社共監督さんが抜群にいい!)見積もりの差は300万以上あり、最後は成瀬工務店の社長さんが「まー玉木さん、あと100万下げるわ!」と感謝、感謝であった。

いい建築を作ることで、建築屋さんも宣伝になるしお客さんも喜ぶし、町も美しくなる。

それにしても、最近は建築費が安くなったなー・・・・「いつも無理を言ってすいません」と、ここで社長さんと監督さんに感謝!

と言うように僕の仕事(設計料の意味)の少しが最近、見えてきたように思う。